【60年前の雑誌】フラワーデザインは進歩したのか? コカ・コーラ社が無料配布していた季刊誌『Pause for Living』

※こちらも参照してください 「コカ・コーラ社は1950年にはすでに関わっていた」

 https://ainomono.blogspot.com/2023/01/1950.html


【60年前の雑誌】フラワーデザインは進歩したのか?

トミー・ブライトおばさん先生の仕事の全体像をつかみたくて、『Pause for Living ポーズ・フォー・リビング(ひといき、しませう)』を入手。

見てみて、ほんとうに驚いた。トミー・ブライト先生のセンスはものすごく明るく、軽快だった。レトロという味わいはあるけれど、その仕事の確かさは、今見ても、少しも古く感じない。

そして、「いけばな」の影響がすごく感じられる。日本は、東京オリンピックの開催国として注目されていたのかもしれないが、それにしても花の見せ方がいけばな的であるし、まさに「いけばな」の連載もある。トミー先生の周辺にはいけばなを日本で習った人が多い。もしかしたら、トミー先生も来日していた可能性がある。。。

この小冊子は(A4の半分サイズ)24ページ、アメリカのコカ・コーラボトラーズ社が発行、配布していた季刊誌で、ネットの情報によると、1954年秋の創刊号から配布開始とのこと。この季刊誌は、生活のさまざまなシーンで活躍するフラワーアレンジメントやテーブルコーディネートの記事と事例を示すカラー写真、イラストで構成されている。もちろん、コカ・コーラのボトルも上手にアレンジしてある。 1969-70年冬号で無料配布は終了したそうである。

ちなみに、トミー・ブライト先生は、全米の花屋さんが集まる協会の殿堂入りしている伝説のデザイナーで、トミー・ブライト生涯功労賞(Tommy Bright Lifetime Achievement Award)というものまで存在するすごい人である。

以下、1960年から65年の表紙(1964年冬号欠)を掲載する。

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『Pause for Living』

https://sites.google.com/a/cokestori.es/library/checklists/pause-for-living

ポーズ・フォー・リビング

アメリカのコカ・コーラボトラーズ社は、1954年秋の創刊号から『Pause for Living』を消費者に配布し始めました。この季刊誌は、あらゆるシーンで活躍するフラワーアレンジメントやテーブルコーディネートの記事とカラー写真、イラストで構成されていた。 1969-70年冬号で無料配布は終了しました。

62号の単行本に加え、1961年秋号、1961年夏号、1961年春号、1960年冬号、1960年秋号、1960年夏号、1959年冬号、1959年秋号、1959年夏号の10号をまとめた『Pause for Living』のハードカバーブックが発売されています。

※『Living with Flowers』のシリーズもこうした関連の出版物だと思われる vol.7↓

https://ainomono.blogspot.com/2022/04/1958living-with-flowers-every-day.html

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