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いけばなが教科として女学校で教えられるようになる論理的な裏付けとなった『花道哲学教會之趣旨』明治26年頃

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  【花道哲学教會之趣旨】武藤松庵    全文 ※明治20年代には、いけばなの価値は単なるお稽古ごと、遊芸ではなく、 日本国を代表する芸術であり、国民教育に資するものであり、環境を改善する機能性までが主張されていた。 こうした提言をもとに、いけばなは、 女学校(高等女学校令は明治32年に公布、施行)で教えられる科目になる。 →切り花装飾の大衆化、花屋という職業の全国化の基盤ができた 花道哲学教會之趣旨 夫(そ)レ都(すべ)テ物ヲ学ハント欲スルニハ必ス先ツ其本末ノ趣旨ヲ聞テ而シテ其目的ニ達スル之レ即チ其道ヲ学フトニ云フモノナリ。華道モ亦然リ。先ツ斯道ノ原因卜池坊家元夕ル所以(ゆえん)トヲ會得セラレテ。花ヲ學フノ目的ニ達スル也。抑這ノ(この)花道ハ遊芸ニアラス。教育上必用ナルモノニテ。第一天理人道敬神愛国ノ法理ヲ説クノ要具ニシテ道徳ヲ完全ナラシムルノ最乗方便タリ。又礼節其外席上第一ノ装飾品ナリ。衛生心法ノ秘訣ナリ。哲学悟道の原理タリ。依テ花道ハ修身齊家平天下ノ基礎タルナリ。此ノ如ク花道ハ萬法一如ノ真理ヲ備ヘタルモノナルカ故ニ。斯道ニ就キテ。真理ヲ説クトキ(※原著では合字)ハ。実ニ広大無限ナルモノナリ 抑(そもそ)モ花道ノ起原タルヤ。上古二千八百年前。印度国ニ於テ 釈迦牟尼仏。草木ノ発育萌蘗(ほうげつ)之生二就テ最大乗ノ教理ヲ説キ且ツ衛生上ノ研究アリテ常時仏前瓶ニ花枝ヲ絶ヤスコト(※原著では合字)無カリキ又舎利仏曽(かつ)テ一対ノ瓶ヲ造り。花ヲ以テ廬山ノ風光ヲ象(かた)チトリ。之ヲ如来ニ献ス釈尊大ニ歓喜シテ日ク。這(こ)ノ廬山ハ則チ須禰山ノ象チヲ為シタルモノニシテ。一瓶ノ花ハ一ノ世界ナリ。即チ陰陽ニ位シ三光ヲ象トリ。萬物萬法皆ナ此ノ中ニ備ラサルナシト 釈尊仏法ヲ嗣(つ)キタモフ。時。只拈花ノミ。迦葉尊者以心伝心シテ微笑ス。故ニ花ヲ以テ迦葉ニ付与セラレタリシ。是レ則チ仏法ノ伝授ニシテ而シテ花道ノ基因ナリ。我カ日本帝国二於テハ在昔(むかし) 聖徳太子花道ノ真理ヲ覚了セラレテ。池坊祖先小野妹子大臣(おとど)ニ伝授セラル是レ即チ花道ノ起元ニシテ。普ク諸人之知ル所(とこ)ロナリ。池坊祖先小野妹子大臣ハ敏達(びだつ)天皇ノ皇胤(こういん)ニシテ 聖徳太子ノ近臣ナリ嘗(かつ)テ遣唐使ヲ命セラレテ。再タヒ隋国ニ渡海シテ。名僧二人ヲ召具シテ帰朝シ。仏教再興ニ力ヲ尽シタリ 聖徳太子ハ...

記事アーカイブ 「エクセレント・トゥエルブの時代:50年前、日本のフラワーショーの原型を作った人たちがいた」  『フローリスト』2022年12月号

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記事アーカイブ 語り継がれなかったスタンド花の歴史をいま、紐解く。 『フローリスト』2016年8月号

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記事アーカイブ 石井勇義没後70年 牧野富太郎と編集者・石井勇義 『フローリスト』2023年6月号

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1970年の年初にあたって、レジェンドたちが日本園芸界の展望を語り合った座談会の記録

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 ※暮らしのなかに花を→花の中で暮らすへ ※1970(昭和45)年は、戦後25年、戦後に生まれた若者が結婚する年齢となり、毎年、100万組が結婚して家庭を持った ※文中の清野氏の話に出てくるブロワーは、グロワーの誤り

記事アーカイブ 日本のクレマチスとフラワーデザイン小史 『ルートM』2021年春夏号

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記事アーカイブ 日本のハラン(Aspidistra elatior) 世界でいちばん「たいくつな植物」は謎だらけ  『フラワーデザインライフ』2020年11月号

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記事アーカイブ 世界を席巻した日本のソテツ(Cycas revoluta)  『フラワーデザインライフ』2020年10月号

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記事アーカイブ マミ川崎が愛した植物 (ルナリア,タケニグサ,ニッケイ,フキ,オオバベニガシワ,キハダ) 『ルートM』2025年秋冬号 No.544

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記事アーカイブ フラワーデザインの新潮流~ヨーロピアンスタイルへの大転換   「近代いけばな東西交流史考」連載第28回  『挿花』 2025年12月号(第901号)

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