現在の東京都中央卸売市場花き部に入る「大田花き」の前身のひとつ、「大森園芸市場」、昭和9年の広告から

 大森園芸が改築落成した頃の広告 大森駅前となっている。

磯村信夫氏の書いたものによると、昭和7年頃に大森駅前に店舗を構えたのが最初であるということなので、9年はそれ(二枚目の画像)の改装ということになる。

もともと「不休園」という種苗会社を母体としてスタートした大森園芸であり、鉢物類の取扱が中心であったが、この時代にはすでに切花の取扱も記されている。

市場は毎日営業していた(現在は表日と裏日で切花と鉢物で競り場を交互に利用している)。

戦後、

駅前の区画整理のため駅から離れた場所で営業をすることになった。戦前の鉄道輸送からトラック輸送の時代になる。

『実際園芸』17巻5号 昭和9年10月号に掲載された広告




磯村謙蔵氏の姿
1952(昭和27)年12月発行の『農耕と園芸』迎春準備号に掲載の座談会記事から


このブログの人気の投稿

横浜の「ガーデン山」にその名を残す横浜ガーデン主と伴田家との関係

大正12年12月20日(木)、有楽町駅すぐ(日比谷側)埼玉銀行の地下にて、高級園芸市場が営業を開始 すぐにスバル座あたりに移る

東京は花の都! 周辺十里はすべて花の産地です  大正2年の東京の花事情 『新公論』に掲載の記事