「フラワーデザインとは」 1968年と1969年の座談会で語られたこと 『フラワーデザインのすべて』誠文堂新光社
座談会「フラワーデザインとは」 1968年版のページ
『フラワーデザインのすべて』という本は、1968年に出版され、翌69年には早くも増補改訂版が制作、発行された。当時、東京周辺を拠点としてフラワーデザイン界をリードする先生方が一同に顔を揃えて作品をつくり、記事を書いている。
ここでは、ふたつの本に掲載された「座談会」の記事を抄録する。
1回め(1968年版)の参加者は、 (1968年4月11日 草月会館応接室にて)
勅使河原霞 草月会副会長
池宮妙子 東京フラワーアカデミー会長 日本フラワーデザイナー協会副理事長
いとうみさほ いとうみさほフラワーデザインスクール
宇佐節子 恵泉女学園短期大学園芸生活科講師
笠原貞男 笠原貞男フローラルアートスクール主宰
本誌から
植村猶行 本誌(ガーデンライフ)編集長
早崎 勇 編集部
宇都宮浩子 編集部
2回め(1969年版)の参加者は、 (1969年1月28日 川崎第3ビル本社別館にて)
マミ川崎 マミフラワーデザインスタジオ社長
池宮妙子 東京フラワーアカデミー会長 日本フラワーデザイナー協会副理事長
いとうみさほ いとうみさほフラワーデザインスクール学長
宇佐節子 恵泉女学園短期大学園芸生活科講師
笠原貞男 笠原貞男フローラルアートスクール主宰 日本フラワーデザイナー協会常任理事
本誌から
植村猶行 ガーデンライフ編集長
早崎 勇 ガーデンライフ編集部
●一回目と二回目では、使う素材の範囲について自然素材以外を含めるかどうかが議論になっていて、2回目は、造花を新素材として、それらも含めて扱うほうが、より自由に幅広い表現ができるのではないかと結論している。実際、改訂版で増えたページは造花のデザインにあてられている。
●1968年の座談会
※池宮妙子氏のプロフィールは
恵泉女学園短期大学園芸学科第4回生
「卒業後、小石川植物園に勤務。志を得て、シカゴのキスラー・フラワー・アートスクールに留学。帰国後東京フラワーアカデミー主宰。」(『恵泉女学園短期大学誌』2009)