戦前のアメリカで「花が売れる日」は母の日ではなかった
誠文堂新光社『実際園芸』第24巻第2号 特集 「花卉装飾の仕方」 1938(昭和13)年2月号
●『実際園芸』16年の歴史で最大の「花卉装飾特集」号
●表紙は、永島四郎氏による人形を入れた「花籠」
●永島四郎(銀座・婦人公論花の店)、吉田跌次郎(新宿・みどりやフローリスト)、深野修蔵(芳花園)、池上順一(東京府立園芸学校)、安達潮花(いけばな安達式挿花創流者)、佐藤正直(東京農産商会)らが解説、記事を投稿している。
※芳花園の住所は四谷区新宿3-30 深野修蔵氏→戦後は大森駅近くにあった
●戦前のアメリカで「花が売れる日」は母の日ではなかった(府立園芸学校講師、アメリカ、カリフォルニアでフローリストを経営し、日系人の生花商組合で理事を務めていた。帰国後、渋谷で店舗経営。)
●ここでは、「いちばん花が売れる日」を特定していないようだ。1月から順番にベスト5を記している。「新年祝賀」「バレンタイン・デー」「セント・パトリック・デー」「イースター」「クリスマス」 これに次いで「母の日」と「感謝祭」となっている。
●バレンタインデーには女性から男性へ花を贈る事例を記しているところが興味深い。