世界初のフローラル・フォームの誕生秘話
ヴァーノン・L・スミザーズ氏がユニオン・カーバイド社から権利を購入したとき、元になったのは本人の退職金だった。なんの役に立つのかわからないものに財産を注ぎ込んでいた。※自分の経営する会社だったはずですが、引退するときにお金をもらった、ということか。 あきれる妻をなだめるために花を贈ったが、そのときにフローラルフォームのアイデアがひらめいた。 実験で最初に成功したオアシスはピンク色をしていた オハイオ州アクロン(オアシス社の所在地)の花屋、Ahern 花店に最初の試作品を持ち込んで使えることが確信できた。※エイハーン・フローリストは現在も営業しているようだ。 オアシスのサイズがレンガと同じように決めたのは、郵送するときに切手1枚で小包郵便に入れられるようにしたためだった ****************** オハイオ州で発行されている新聞 『Daily Kent Starter』2006年3月21日の新聞から 【写真】オハイオ州ケント市にあるスミザーズ・オアシス北米事業所の副社長ロバート・ウィリアムズは、世界中の花屋向けに数百種類のフローラルフォーム製品を製造している同社のロゴのそばに立っている。 ケント州で開発されたフォームがフラワーデザインにインパクトを与える テレサ・モンゴメリー Daily Kent Stater 丁寧にアレンジされた切り花が、ひとつの容器から飛び出し、重力に逆らうかのように、ありえない角度で保持される。 このような複雑なセンターピースを支えているのが、フラワーアレンジメントのベースとなる水に浸したフォームのブロックである。このフォームのユニークな化学構造により、花は均等に水を吸収し、花屋が置いた場所に留まることができるのだ。このフローラルフォームは、オハイオ州ケントで発明された。フラワーアレンジメントの歴史に一石を投じ、現在では世界中のフラワーショップで使われている。発明以前は当たり外れがあった(花を持たせるのが難しかった)が、花が均一に水を吸収するようになったことで、フローラルフォームはフラワーデザインに根本的な影響を与えるようになった。 現在、スミザース・オアシス・カンパニーは、北米の拠点として919 Marvin St.にあり、バーノン・スミザース氏が初めてフローラルフォームを発明した場所でもある。1954年以前は、切り花を固定するため